SGD冷却試験

SGDは60-600keVの軟ガンマ線帯域を観測します。観測したデータを解析して天体の情報を引き出すためには、あらかじめエネルギーや入射方向がわかったガンマ線をセンサー部に照射して、センサー部でどのようなデータが得られるのかを知らないといけません。そのため、2月末に1週間かかけて、JAXA宇宙科学研究所の大型恒温槽の中にSGDのセンサー部(SGD-S)と回路の一部(SGD-AE)を設置してマイナス20度に冷やし、24時間体制で試験を行いました。マイナス20度に冷却するのは、SGDセンサー部は軌道上でマイナス20度の低温に保たれた状態で観測を行うためです。1日3シフト制で宇宙科学研究所、広島大学、名古屋大学、静岡大学などの大学から大学院生も含めて参加して行いました。
 試験では、さまざまな放射線源を、いろいろな方向からセンサー部に照射して、データを取得しました。写真は、大型恒温槽、その中に設置されたSGD、データをチェックする様子を示しています。SGDのセンサーからは、1台あたり約40000個の信号が出てくるので、チェックするのも大変です。また、その後のデータ解析も時間をかけて複雑な処理を行うものであり、大学院生も含めて数カ月以上かけて行うこととなります。

試験は無事に終了し、現在は、SGDは2台ともASTRO-H衛星に搭載されるのを待つ状態となっています。

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JAXA宇宙科学研究所の大型恒温槽を用いたSGD低温試験の様子

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恒温槽の中に設置されたSGD-S(右)とSGD-AE(左の小箱)

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データをチェックしている様子

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