HXT試験用ハウジングを用いた振動試験

ASTRO-Hには2台の硬X線望遠鏡が搭載されます。この望遠鏡には、1台あたり1278枚もの硬X線反射鏡が必要で、反射鏡の大量生産が現在急ピッチで進められています。この2台のうち、硬X線望遠鏡第1号機(HXT1)に使用する硬X線反射鏡の生産が終了しました。一方で、反射鏡を収めるハウジングの精度や強度の確認が行われています。

ハウジングは円筒形の容器で、その内側には多数の溝が刻まれたバーが放射状に配置されています。この溝に反射鏡の端を差し込んで反射鏡をバーに固定し、画像がもっとも綺麗に写るようにバーの位置を調整して反射鏡の位置決めを行います。このバーの位置調整は10ミクロン以下の精度で行われます。もし、このバーが調整した位置から動いてしまうと、反射鏡がゴソッと動いてしまい、得られる画像が大きく歪んでしまいます。そのため、打ち上げの振動でもバーが動かないことが重要ですが、調整可能でなおかつ固定したら動かないようにする、これが最後まで難問でした。これまでバーの固定法の改良を重ねてきましたが、試験用ハウジングを用いて行われた3月末の振動試験において、ついにこの要求を達成することが出来ました。写真はこの振動試験の様子です。これでハウジングも準備が完了した事になり、いよいよ1号機の組み上げ・調整に入ります。

宇宙科学研究所において、打ち上げ時に予想される振動を与えるための振動試 験台に望遠鏡を取り付けたところ。

宇宙科学研究所において、打ち上げ時に予想される振動を与えるための振動試 験台に望遠鏡を取り付けたところ。

実際に望遠鏡に振動を与えている様子。

実際に望遠鏡に振動を与えている様子。

 

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