HXT-1 ミラー部分完成

衛星搭載機器としては初の国産望遠鏡となる、ASTRO-H衛星搭載硬X線望遠鏡第一号機(HXT-1)のミラー部分がついに完成しました。写真の筒状のものは多数の硬X線反射鏡が収められたハウジングで、この中に反射鏡が約1300枚もつまっています。この反射鏡は円錐形をした薄いアルミフォイルの表面(円錐形の内面)にプラチナと炭素の多層膜がついているもので、ブラッグ反射という原理を利用して硬X線を反射します。反射鏡は名古屋大学において1年かけて製作され、一枚一枚手でハウジングの中に収められました。この、反射鏡製作そして組み上げはとても手間と時間と精神力の要る作業です。このミラー部分の完成は、6月5日の中日新聞、6月6日の読売新聞、7月2日の朝日新聞に取り上げられました。

間もなく、この望遠鏡の先端にプリコリメータという装置を取り付ける作業が始まります。これはカメラの望遠レンズの先に取り付けられるレンズフードの役目をするもので、周りからくる余計なX線が望遠鏡に入ることを防ぎます。このプリコリメータの取り付けが完了するといよいよHXT-1の完成となります。

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